ドアガラスへ貼り付け
ドアガラスのカーフィルム貼り付け作業・貼り付け時のフィルムの扱い方等を解説しています。
注意:フィルムの貼り付けには大量の水を使用します。 自動車内には、水気を嫌う電子機器が多くある為、十分注意して貼り付け作業を行って下さい。 万一電装部品等の故障が発生しても当サイトは一切責任を負いません。
保護フィルムの剥がし方
カーフィルムはガラスに接着する面と接着面を保護する透明セロファンからできています。 貼り付け時にこの透明セロファンをはずすには、フィルムの端部分両面にセロテープを貼り付け、セロテープ同士を軽く接着させます。 そのセロテープを端からはがしていくと、フィルムと透明セロファンがうまく分離します。
透明セロファン側のセロテープを引っ張り続けると、セロファンがどんどん剥がれていきます。 フィルムの接着面に霧吹きで水をたっぷり振りかけながらセロファンを剥がしていきます。
ドアガラスへ貼り付け
透明セロファンを完全に剥がして、フィルムの端を両手で軽くつまんで、貼り付ける窓ガラスまで運びます。 この際、フィルム接着面に内張や衣服が付かないよ うに細心の注意を払って下さい。 フィルムを持つ際は、豆腐を手で持つように優しく持つことで、しわや傷ができにくくなります。
ガラスの下側から貼る
貼る前に、窓ガラスが5センチ程度空いていることを確認します。次にフィルム下部をドアガラスに貼り付けます。 この時、フィルムが内張などに当たらないように十分注意します。
フィルム上部で両手を使っていますので、誰かに手伝ってもらって貼り付けるのが良いでしょう。 一人で作業する場合、肘などを使うかフィルム上部を片手で持って、空いて片手でフィルム下部を貼り付けます。
フィルム下部がガラスに貼り付いたら、次にフィルム上部をガラス上端から3mm程度のところへ貼り合わせます。 この隙間が1mm以下になると、窓の上げ下げ時にフィルムがはがれやすくなりますので注意が必要です。
この時、左右の位置あわせもきっちり行わないと、貼り終えた時に隙間ができたりしますので、きっちり位置を確認しながら貼り付けて下さい。 またガラス左右の枠の内側にフィルムを慎重に流し込んで下さい。
フィルムの固定
初めに窓を5cm程度下げているので、フィルム中心部分によれができていると思います。 このよれは窓ガラスを上げたときに、ガラス下部に貼り付ける部分ですので、折り曲がらないように注意して下さい。 フィルムを貼り付け位置あわせができたら、貼り付けた上部部分に霧吹きで水を吹き付けます。
貼り付けたフィルムの水分をプラヘラを使って押し出し、ガラスに固定します。プラヘラを使う際、力をいれて水をしごき出すと、フィルムに傷が入ることがあります。初めは、力をいれずに、2~3回目から力を入れて水を押し出すといいでしょう。
上部ができたら、両端の角部分もしっかり水をしごいて固定します。 この行程をしっかり行わないと、窓ガラスを上げた時に フィルムがはがれる原因になります。
左右の隙間へ流し込み
フィルム上部が固定できたら、左右の隙間へフィルムを押し込んで行きます。下図を元に説明すると、左下の赤丸部分を指で右上に押し上げてフィルムを枠から少し離し、 枠に入らなかった部分の上から少しずつ枠の中にフィルムを押し込んでいくと、枠下側までフィルムが入っていきます。
図では左側の説明ですが、右側が入らない場合も同じ方法で解決できます。車種によっては、下図のようにガラス両端の枠部分にフィルムが入らないことがあります。
ガラス上端から5cm程度の部分にフィルムがしっかり貼り付いたことが確認できたら、ガラスを上げます。 上げる時はフィルムがはがれていないことを確認しながら、少しずつ窓を上げていきましょう。 窓が上げ終わったら、窓ガラス下側のまだフィルムが貼り付いてない部分に霧吹きでしっかり水を吹き付けておきます。
内張りへの流し込み
ガラスを上に上げて、霧吹きで水をしっかり吹き付けたら、フィルムを少しずつ下にずらしていきます。
上部をきっちり固定してあるので、手でフィルムを押し下げるだけで、フィルムが下側に下がっていくはずです。 フィルムが窓枠まで下がってきたら、プラヘラをガラスと窓枠の間に押し込んでへらを手前に引っ張り、フィルムが窓枠に入るだけの隙間を作ります。 隙間ができたら、フィルム中心から外側へ窓枠の中に押し込んでいきます。
ゴムヘラやプラヘラを使って押し込むときれいに入っていきます。 窓枠の左右部分は、先ほども解説したように、下角の部分を引っ張りながらよれを作り、上から少しずつ左右枠へ押し込んでいけばきれいに収まります。
水抜き・フィルム固定
フィルムが内張・窓枠に入ったら、フィルム内の水分を抜き出す作業に取りかかります。 ゴムヘラを使って、中心から外側に向かって水を抜いていきます。
下図の番号順に水抜き作業をするのが効率が良いでしょう。 ゴムヘラの滑りが悪い場合は、霧吹きで水を拭きかけてから水抜きをしましょう。
水抜きがしっかりできたら、最後に窓枠部分をプラヘラでもう一度水抜き・固定します。 窓枠部分は窓が上下する際にフィルムがはがれやすい場所なので、完全に固定する感じで、何度も水抜き作業を行います。
水抜き作業中に下図のようなしわが出てきたら、焦らず落ち着いてしわの端からプラヘラで窓枠に向かって押し出します。
1回で消えなくても2~3回とやれば小さくなり消えていきます。もし何度やっても消えない場合は、完全に乾くまで放置し、 完全に乾いてから押すと、きれいに消えます。
しわの大きさが5cm以上のものは、プラヘラで押しても消えないことがあります。またフィルムが折れ曲がったりすることもあります。 このサイズのしわの場合は、しわの両横を左右に引っ張りしわを小さくしながら、両端に引っ張っていくような感じで消していきます。
引っ張って消して引っ張って消してを繰り返しながらの作業になります。落ち着いてゆっくり作業しましょう。