リアガラス一枚貼りについて

一枚貼りは難しい。

一枚貼りは他の窓と違い、特に作業が難しいため、推奨はできません。

このページは一枚貼りの難しさと、それでも貼りたい方向けに簡単な流れを解説します。



一枚貼りのメリット

一枚貼りのメリットはつなぎ目がなく、とてもきれいに仕上がる貼り方です。内側から見ても外側から見ても、見え方が本当に綺麗です。

しかし・・・とにかく全ての作業が難しいのです。

難度の高い作業工程

まず一枚貼りのすべての作業に当てはまるのですが、大きいフィルムのままガラスに貼り付けることになるのですが、フィルムが折れてしまったり、ゴミが入ってしまったりする可能性が非常に高くなります。

型取りに関しては、ヒートガン(ドライヤーの超強力版)を使い、熱の力でフィルムを成形していきます。成形とはフィルムの余分なよれを縮めてガラスと同じ形にしていく作業です。伸ばして成形するのは間違いです。

熱成形は経験がモノを言う作業です。フィルムに熱を加え過ぎると、フィルムが溶けてしまいます。しかし熱を加えないと思うように縮まず成形ができないのです。

仮にプロの作業を見て、経験の無い方が真似をしたとしても、きっとフィルムを溶かしてしまうと思います。

プロの方でも湾曲のきついガラスなどでは、成形に苦戦する場面(部分)があると思います。

このサイトではリアガラスの貼り方は、重ねて貼る方法を記載していますが、どうしても重なった部分が気にならない方は、リアガラスだけ業者さんに頼み、残りのガラスは自分で貼るのが良いと思います。

それでもどうしてもチャレンジしたい方向けに一枚貼りの成形方法をざっくりとですが記載します。

一枚貼りの成形

成形はガラスの外側を使って行います。リアガラスより少し大きめにフィルムを切り出します。フィルムとガラスが滑りやすくするために、ベビーパウダーなどをガラス面に塗布します。

フィルムとガラスを固定するために、ガラス中心とガラスの両端にスプレーで水を吹きかけます。

ガラスにフィルムを仮止めします。剥離セロファンが外側に来るように仮止めし、ヒートガンを使って成形していきます。成形は同じ場所を集中的に行うのではなく、全体的に少しずつ縮めていけば良いでしょう。

フィルムをしっかり縮めて、ガラスとフィルムの形が同じになったら、フィルムにカットラインを描いて、フィルムを切り出します。

切り出したフィルムをしっかり洗ってホコリなどを落とし、内側に貼り付ければ貼り付け完成です。

オススメできません

私も過去に1000台以上一枚貼り施工をしましたが・・・過去に2~3台フィルムを貼った経験しかないのなら、正直一枚貼りは難しいと思います。

ヒートガンを使いますから、フィルム以外にもガラスや内装などを傷めるリスクもあります。万一内装が焦げたら、フィルムどころではなく、その日は一日中がっくりな気分になってしまいます。

フィルムが大量に余っていて、湾曲の少ないリアガラスの車に乗っていて、風がない作業環境があって、必要な工具が揃っていて、なおかつ知り合いにプロが居てアドバイスがもらえるぐらいなら、チャレンジしてみてもいいかもしれません(笑)

本当にそれぐらい難しいです一枚貼り。




シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする