リアガラスへの貼り付け
いよいよ、難度の高いリアガラスへの貼り付けです。複数のフィルムを貼りますので、手際のよい準備・作業が必要ですが、焦らず落ち着いて作業を進めて下さい。
フィルムの清掃
3~5枚程度の枚数を貼りますが、フィルムの清掃は1枚貼るごとに行っていきます。まとめての清掃はホコリが入る原因になりますのでやめましょう。
ビニール系の板、または貼り付けるガラスの外側に霧吹きなどで水を吹き掛けます。 そこに型取りしたフィルムを透明セロファンが外側にくるように定着させます。 定着後、可能であれば、フィルムの両面を水で洗い流しておきます。(イラストはビニール系の板を使った場合です。)
透明セロファン側のセロテープを引っ張り続けると、セロファンがどんどん剥がれていきます。 フィルムの接着面に霧吹きで水をたっぷり振りかけながらセロファンを剥がしていきます。
フィルムの貼り付け
透明セロファンを完全に剥がして、フィルムの端を両手で軽くつまんで、貼り付ける窓ガラスまで運びます。 この際、フィルム接着面に内張や衣服が付かないよ うに細心の注意を払って下さい。 フィルムを持つ際は、豆腐を手で持つように優しく持つことで、しわや傷ができにくくなります。
中心によれを作り、左右の端から3cm程度の場所にフィルムの端を貼り付けて、そこからフィルムを伸ばすように引っ張りながら貼り付けていきます。
上下左右の位置を確認して、中心から外側に向かってゴムヘラで水分を抜いていきます。 中心部分に水滴が残らないように念入りに水抜き作業を行って下さい。
2枚目以降も同じ手順の繰り返し
一番上のフィルムが貼り終えたら続いてその下のフィルムを貼り付けます。 貼る前にフィルムを水で洗い流してホコリを落としておきましょう。 貼り方は1枚目に貼ったものと同じ要領で貼り付けていきます。
2枚目以降はすぐ前に貼ったフィルムの下端に1mm程度重ねて貼り付けます。 重ねる部分をできるだけ少なくできれば、仕上がりもよくなります。 また重なる部分ができるだけ平行になるように位置あわせしましょう。 位置合わせがしっかりできたら、フィルムが動かないように水抜き作業を行います。
3枚目も2枚目と同じようにフィルムを洗い貼り付けていきます。
2枚目と同じように位置合わせをして、水抜き作業を行います。
4枚目の貼り付けも1~3枚目と同様に貼り付けます。
4枚目の水抜きも1~3枚目と同様に行います。
水抜き工程
リアガラスにフィルムを貼り終えたら、上下端・左右端と四隅の水抜き作業をプラヘラで行います。 この時、フィルムに傷が入らないように丁寧に作業を行って下さい。
しわ取り工程
水抜きが終わった後に、ガラスの端部分に下図のようなしわが発生することがあります。
上下部分に発生したしわは、ドアガラスページで説明したヘラを使った消し方と同じ方法で消していきます。
熱線に沿って出てきた下図のようなしわは、しわの中心が熱線上にくるようにプラヘラでしわを移動させてから、 カッターナイフで熱線に沿ってフィルムをカットします。カットすることで、しわのよれ部分が重なり合いしわがなくなります。
なおこのページの図でわかりやすく解説するために、熱線とフィルムが平行になった状態で貼り付けたようになっていますが、ガラスの曲がり具合が大きくなればなるほど、フィルムを貼り付けた時に、下図のように熱線に対して扇形の形で貼り付くことになります。
無理に熱線と平行に貼ろうとしても、しわの原因になるだけですので、注意して貼り付けるようにして下さい。