カーフィルムを貼っていてよくある失敗と対策
カーフィルムを貼る際によくある失敗と対策を説明します。
買ってきたフィルムが足りなかった・小さすぎた。
窓ガラスのサイズを確認せずに先にフィルムを買うとこうなります。予め必要な量をしっかり確認してから買うようにしましょう。
最近でコンピュータで車種専用にカットしたものもありますので、そういったものを使うのも良いと思います。
フィルムの表裏がわからない。
フィルムの表面・裏面を知る方法ですが、フィルムの色を見てやや灰色っぽくなっている方が透明セロファン側になります。
わかりにくい場合は、フィルムの使わない部分や切れ端を使って、カッターで軽く線を入れるように切り目を入れると、透明セロファンだけを切ることができますので、そうやって表裏を確認するのも良いかと思います。
フィルムが折れて、傷が入ってしまった。
フィルムは一度折れ線が付いてしまうと、その部分は貼り付けても目立ってしまいます。また素材の性質上、とても折れやすいので扱いには注意が必要です。
使わないフィルムは、風で飛ばされたり踏んでしまわない場所に保管して使う時だけ取り出して使うようにしましょう。
もし折れた部分が小さい場合は、貼り付けた後に爪などの固い物で折れ線の部分を押すと、外側からは目立たなくなります。内側からは折れ線の部分はどうしても目立ちますので、できる限り折れないようにするのが良いでしょう。
型取り線通りにうまく切れなかった。
日頃から毎日カッターナイフを使う人はそうそういないと思いますので、カッターナイフを使ってキレイに切るというのはなかなか難しいものだと思います。定規が使える場所はできるだけ使用して、ゆっくり落ち着いて少しずつ切るようにしましょう。
曲線部分をカットする場合は、使わなくなったCDなどを定規代わ りにして切ると良いでしょう。また、カッターナイフの刃は意外に早く消耗するものですので、こまめに刃を折って新しい状態にするのが良いと思います。
フィルムの接着面同士が引っ付いてしまった。
透明セロファンをはがす際は、接着面同士が引っ付かないように細心の注意を払わないといけません。引っ付かない為に、透明セロファンをはがす際は、はがしながら、霧吹きで接着面にしっかり水を吹き付けながらはがしていくのが良いでしょう。
万一引っ付いてしまった場合は、そのフィルムを破棄する覚悟で、引っ付いてしまった部分に石けん水をかけながら少しずつ引っ張っていきましょう。
フィルムを貼ったら、ゴミが入ってしまった。
ゴミは何回掃除しても、入るときは入ってしまうものです。小さいものなら、爪など固い物でゴミの中心を擦るとわからなくなりますが、大きいものの場合は、 この手段ではなかなか消すことができません。
ガラスの四隅に入ったゴミなら、端からフィルムをはがし、フィルム接着面に霧吹きで水をしっかり吹き付けなが らゴミが入った部分まではがしていき、爪楊枝などを使ってゴミを取ります。この時取れたゴミは霧吹きの水でフィルムの外へ流してしまいましょう。
四隅に気泡がたくさんある。
上記のゴミと原因は同じですが、ゴミが一カ所にまとめて入ってしまうと、気泡の固まりのようになります。まとめてたくさん入ってしまう原因は、小さなゴミ が付いた指でフィルムを持った際につくことが多いと思います。比較的小さいゴミばかりのことが多いので、こうなった場合は爪などで一つずつ気泡を消していくのが良いでしょう。
砂ぼこりなどが入ってしまった場合は諦めるか貼り直すしか方法はないと思います。
全体に気泡がある。気泡が動かない。フィルムがガラスに引っ付いて動かない。
貼り付け時にガラスとフィルムにしっかり水を吹き付けていない場合や夏場の暑い時期にフィルムを貼るとすぐに乾いてしまって、気泡が抜けなくなります。 フィルムを貼る前にガラスとフィルムにしっかり水を吹き付けておきましょう。
また吹き付ける水に洗剤を入れ忘れないように注意して下さい。なにも入ってい ない水だと、いくら大量に吹き付けても全く意味がありません。必ず洗剤を入れるようにして下さい。(水に対して洗剤3~5%程度)
フィルム面に色むらがある。
ガラスとフィルムの間に残った水分が原因で色むらができることがあります。特に反射系のプライバシーガラスにフィルムを貼るとこの問題が発生しやすいよう です。ガラスとフィルムの間に残った水分は、時間と共になくなっていきますので、そのまま放置しても問題ありません。
ただし、できる限り水分を残さないよ うにした方がいいでしょう。また、水泡の中に気泡が残っている場合は、水泡がなくなっても気泡だけ残って目立ってしまうので気を付けましょう。
窓ガラスの端からしわが出てきて、消えない。
ドアガラスの下部などによく出てくるしわ。ドアガラスにしてもサイドガラスにしても、緩やかな3時曲面のガラスなので、どこかしらにたわみがあります。そ のたわみ部分に水分が入りフィルムがはがれてしまってできるのが、こういったしわです。
プロが施工する場合、こういうしわを熱処理してなくすこともよくあります。対策としては、しわをガラス中心から端に向かってプラヘラなどで押してみる。これでほとんどが消えるのですが、中には手強いしわもあります。
手強いしわは、フィルムが完全に乾いてから消すのが良いでしょう。ドライヤーなどを使って、しわの出ている部分を暖めて水分を飛ばす方法も良いと思います。
ドアに貼ったフィルムが窓を下げたらはがれた。
冬場など寒い時期だと、フィルムがガラスにしっかり接着するまで、かなりの時間がかかります。貼り付け後2~3週間はできるだけ窓を下げないのが良いと思います。また貼り付け時にガラスの四隅はしっかり水抜きをすることと、さらにドライヤーなどを使ってしっかり乾燥させるのもはがれ防止に良いと思います。
また寒い時期は、霧吹きの水に入れる洗剤の量を減らす(水500:洗剤3)ぐらいにするのも良いでしょう。
風でフィルムが飛ばされた。
ほとんどの方は、野外で作業されることが多いと思います。フィルムが風に飛ばされると、傷だらけになってしまい使い物にならなくなります。風のない日を選んで作業しましょう。作業する日に強風が吹いていたら、日を改めるぐらいがいいと思います。
暑さでフィルムがすぐ乾いてしまう。
夏場や日差しの強い日は、フィルムに吹き付けた水分の乾燥がとても早く気泡ができやすくなります。夏場などは涼しい時間帯に作業することをお勧めします。 またできるだけ直射日光の当たらない場所で作業するのが良いでしょう。
失敗ばっかりでいらいらする。
この気持ち、とてもよくわかります。私も失敗したとき、何度もフィルムをぐちゃぐちゃに丸めてしまいました。過去に1台貼り終えるのに意地になって25 メートルほどフィルムを使ったこともあります。
フィルムを貼るのに一番大切なのは平常心です。どんなときも落ち着いて焦らず作業することが早くきれいに貼 る手段だと言うことを常に頭に置いて作業して下さい。
カーフィルム貼りの失敗と対策
2016/4/28 解説
カーフィルムを貼っていてよくある失敗と対策
カーフィルムを貼る際によくある失敗と対策を説明します。
買ってきたフィルムが足りなかった・小さすぎた。
窓ガラスのサイズを確認せずに先にフィルムを買うとこうなります。予め必要な量をしっかり確認してから買うようにしましょう。
最近でコンピュータで車種専用にカットしたものもありますので、そういったものを使うのも良いと思います。
フィルムの表裏がわからない。
フィルムの表面・裏面を知る方法ですが、フィルムの色を見てやや灰色っぽくなっている方が透明セロファン側になります。
わかりにくい場合は、フィルムの使わない部分や切れ端を使って、カッターで軽く線を入れるように切り目を入れると、透明セロファンだけを切ることができますので、そうやって表裏を確認するのも良いかと思います。
フィルムが折れて、傷が入ってしまった。
フィルムは一度折れ線が付いてしまうと、その部分は貼り付けても目立ってしまいます。また素材の性質上、とても折れやすいので扱いには注意が必要です。
使わないフィルムは、風で飛ばされたり踏んでしまわない場所に保管して使う時だけ取り出して使うようにしましょう。
もし折れた部分が小さい場合は、貼り付けた後に爪などの固い物で折れ線の部分を押すと、外側からは目立たなくなります。内側からは折れ線の部分はどうしても目立ちますので、できる限り折れないようにするのが良いでしょう。
型取り線通りにうまく切れなかった。
日頃から毎日カッターナイフを使う人はそうそういないと思いますので、カッターナイフを使ってキレイに切るというのはなかなか難しいものだと思います。定規が使える場所はできるだけ使用して、ゆっくり落ち着いて少しずつ切るようにしましょう。
曲線部分をカットする場合は、使わなくなったCDなどを定規代わ りにして切ると良いでしょう。また、カッターナイフの刃は意外に早く消耗するものですので、こまめに刃を折って新しい状態にするのが良いと思います。
フィルムの接着面同士が引っ付いてしまった。
透明セロファンをはがす際は、接着面同士が引っ付かないように細心の注意を払わないといけません。引っ付かない為に、透明セロファンをはがす際は、はがしながら、霧吹きで接着面にしっかり水を吹き付けながらはがしていくのが良いでしょう。
万一引っ付いてしまった場合は、そのフィルムを破棄する覚悟で、引っ付いてしまった部分に石けん水をかけながら少しずつ引っ張っていきましょう。
フィルムを貼ったら、ゴミが入ってしまった。
ゴミは何回掃除しても、入るときは入ってしまうものです。小さいものなら、爪など固い物でゴミの中心を擦るとわからなくなりますが、大きいものの場合は、 この手段ではなかなか消すことができません。
ガラスの四隅に入ったゴミなら、端からフィルムをはがし、フィルム接着面に霧吹きで水をしっかり吹き付けなが らゴミが入った部分まではがしていき、爪楊枝などを使ってゴミを取ります。この時取れたゴミは霧吹きの水でフィルムの外へ流してしまいましょう。
四隅に気泡がたくさんある。
上記のゴミと原因は同じですが、ゴミが一カ所にまとめて入ってしまうと、気泡の固まりのようになります。まとめてたくさん入ってしまう原因は、小さなゴミ が付いた指でフィルムを持った際につくことが多いと思います。比較的小さいゴミばかりのことが多いので、こうなった場合は爪などで一つずつ気泡を消していくのが良いでしょう。
砂ぼこりなどが入ってしまった場合は諦めるか貼り直すしか方法はないと思います。
全体に気泡がある。気泡が動かない。フィルムがガラスに引っ付いて動かない。
貼り付け時にガラスとフィルムにしっかり水を吹き付けていない場合や夏場の暑い時期にフィルムを貼るとすぐに乾いてしまって、気泡が抜けなくなります。 フィルムを貼る前にガラスとフィルムにしっかり水を吹き付けておきましょう。
また吹き付ける水に洗剤を入れ忘れないように注意して下さい。なにも入ってい ない水だと、いくら大量に吹き付けても全く意味がありません。必ず洗剤を入れるようにして下さい。(水に対して洗剤3~5%程度)
フィルム面に色むらがある。
ガラスとフィルムの間に残った水分が原因で色むらができることがあります。特に反射系のプライバシーガラスにフィルムを貼るとこの問題が発生しやすいよう です。ガラスとフィルムの間に残った水分は、時間と共になくなっていきますので、そのまま放置しても問題ありません。
ただし、できる限り水分を残さないよ うにした方がいいでしょう。また、水泡の中に気泡が残っている場合は、水泡がなくなっても気泡だけ残って目立ってしまうので気を付けましょう。
窓ガラスの端からしわが出てきて、消えない。
ドアガラスの下部などによく出てくるしわ。ドアガラスにしてもサイドガラスにしても、緩やかな3時曲面のガラスなので、どこかしらにたわみがあります。そ のたわみ部分に水分が入りフィルムがはがれてしまってできるのが、こういったしわです。
プロが施工する場合、こういうしわを熱処理してなくすこともよくあります。対策としては、しわをガラス中心から端に向かってプラヘラなどで押してみる。これでほとんどが消えるのですが、中には手強いしわもあります。
手強いしわは、フィルムが完全に乾いてから消すのが良いでしょう。ドライヤーなどを使って、しわの出ている部分を暖めて水分を飛ばす方法も良いと思います。
ドアに貼ったフィルムが窓を下げたらはがれた。
冬場など寒い時期だと、フィルムがガラスにしっかり接着するまで、かなりの時間がかかります。貼り付け後2~3週間はできるだけ窓を下げないのが良いと思います。また貼り付け時にガラスの四隅はしっかり水抜きをすることと、さらにドライヤーなどを使ってしっかり乾燥させるのもはがれ防止に良いと思います。
また寒い時期は、霧吹きの水に入れる洗剤の量を減らす(水500:洗剤3)ぐらいにするのも良いでしょう。
風でフィルムが飛ばされた。
ほとんどの方は、野外で作業されることが多いと思います。フィルムが風に飛ばされると、傷だらけになってしまい使い物にならなくなります。風のない日を選んで作業しましょう。作業する日に強風が吹いていたら、日を改めるぐらいがいいと思います。
暑さでフィルムがすぐ乾いてしまう。
夏場や日差しの強い日は、フィルムに吹き付けた水分の乾燥がとても早く気泡ができやすくなります。夏場などは涼しい時間帯に作業することをお勧めします。 またできるだけ直射日光の当たらない場所で作業するのが良いでしょう。
失敗ばっかりでいらいらする。
この気持ち、とてもよくわかります。私も失敗したとき、何度もフィルムをぐちゃぐちゃに丸めてしまいました。過去に1台貼り終えるのに意地になって25 メートルほどフィルムを使ったこともあります。
フィルムを貼るのに一番大切なのは平常心です。どんなときも落ち着いて焦らず作業することが早くきれいに貼 る手段だと言うことを常に頭に置いて作業して下さい。